スマートフォンは、いまや私たちの毎日の暮らしに欠かせない道具となっています。
メールや通話、アプリを使ったやりとりなど、さまざまな方法で人と連絡がとれるのもスマホの便利なところです。
その中でも、ショートメール(SMS)は電話番号だけで送れるため、スマートフォンだけでなくガラケーにも送れる手軽な手段としてよく使われています。
しかし、ある日突然、送ったメッセージに返事がこなかったり、何度送っても既読にならなかったりすると、「もしかしてブロックされてる?」と不安になることもあるでしょう。
ブロックされているかどうかを知る方法は、はっきりとわかるものではありませんが、いくつかのポイントを押さえることで推測することができます。
この記事では、iPhoneとAndroidそれぞれのブロック機能や設定の違い、またキャリア(携帯会社)ごとの特徴をわかりやすく解説します。
さらに、ブロックされたかもしれないときに使える連絡方法や、その確認手順についても紹介します。
相手にブロックされているかどうかを確認する方法
まず最初に知っておいてほしいのは、ショートメールが届かない原因はブロックだけではないということです。
電波の状態が悪かったり、スマホの一時的な不具合だったり、機種変更のタイミングだったということもあります。
けれども、何度送っても返事がなく、電話もつながらないとなると、ブロックされている可能性が出てきます。
ここでは、iPhoneとAndroidのそれぞれのブロック設定について詳しく見ていきましょう。
iPhoneでのブロック設定
iPhoneでは、「着信拒否」という機能があります。
これは、特定の電話番号を登録することで、その番号からの電話やメッセージ、FaceTimeをまとめてブロックできるものです。
この機能を使うと、ブロックされた側の人には特に通知などは届きません。
つまり、相手があなたの番号をブロックしていたとしても、あなたのスマホにはメッセージが送れたように見えるのです。
そのため、ブロックされているかどうかを知るのはとても難しいです。
どうしても気になる場合は、非通知にして電話をかけてみたり、LINEやメールなど別の方法で連絡を取ってみるのがよいでしょう。
Androidでのブロック設定
Androidスマホでも、iPhoneと同じようにブロック機能があります。
ただし、Androidの場合は機種やキャリアによって設定画面や仕組みに違いがあることが多いです。
ブロックされたメッセージは、自動的に「スパム」や「ブロック済み」などのフォルダに移されます。
そのため、受信者が意識しなければメッセージに気づかないままのこともあります。
送信者側にはブロックされたという表示は出ないことが多いため、iPhoneと同じく確認はむずかしいです。
iPhoneとAndroidのブロック設定の違い
スマートフォンにはさまざまな種類がありますが、もっとも多く使われているのがiPhoneとAndroidです。
この2つのスマホでは、ブロックの仕方やその結果に違いがあります。
それぞれの違いをしっかりと理解しておくことで、連絡が取れなくなったときにどうすればいいのかを判断しやすくなります。
ブロック設定の比較表
比較項目 | iPhoneの仕様 | Androidの仕様 |
---|---|---|
ブロックの設定場所 | 「設定」→「電話」→「着信拒否と着信ID」 | 「電話」アプリや「メッセージ」アプリ内の設定メニュー |
メッセージの扱い | 完全に届かない。通知も一切なし | スパムフォルダなどに移動。通知はされない |
送信者側の表示 | 通常通り送信完了と表示。特別なマークは出ない | 機種によっては「送信失敗」「!」マークが出ることもある |
このように、見た目の違いが少なく、送信者がブロックされたと気づきにくい仕様になっています。
ブロックされた場合の表示と確認方法
ブロックされたとき、送信者のスマホにはほとんどの場合、特別な変化は起きません。
メッセージは「送信済み」と表示されるだけで、相手に届いているかどうかはわかりません。
ですが、通信キャリアや機種によっては、以下のような表示になることもあります。
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「送信に失敗しました」と表示される
-
メッセージ横に赤いバツ印が出る
-
配信確認が「未完了」となる
もし何度送ってもこうした表示が出る場合は、ブロックされている可能性を考えてみてもよいかもしれません。
非通知で電話してみる
相手があなたの番号をブロックしていた場合、そのまま電話をかけてもつながりません。
しかし、非通知で電話をかければ、相手の設定次第ではつながることがあります。
この方法を使えば、ブロックの有無を調べることができますが、相手にとっては不快に感じることもあるため、注意して使いましょう。
非通知通話のやり方と注意点
非通知で電話をかける方法は、とても簡単です。
スマートフォンの設定や、番号の前に「184」をつけるだけで非通知にできます。
ただし、相手が非通知の電話そのものを受けつけない設定にしている場合、この方法では確認できません。
非通知の基本情報
非通知は、発信者番号を相手に見せずに電話する機能です。
ブロックの確認や、相手に知られたくないときに使うことができます。
ただし、知らない番号からの電話を嫌がる人もいるので、使いすぎには注意しましょう。
非通知設定のやり方
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一時的に非通知でかける場合:「184+相手の電話番号」で発信する
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ずっと非通知にする場合:スマホの設定アプリで発信者番号を「非表示」にする
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キャリアによって設定方法が異なる場合があるため、公式サイトなどで確認しましょう
キャリア別のメッセージブロック設定と対処法
携帯電話会社によって、メッセージのブロック機能やその動作には違いがあります。
ここでは、国内で利用者の多い「au」と「SoftBank」について紹介します。
キャリアごとの違い一覧
キャリア | 設定方法 | メッセージの扱い | 確認のコツ |
---|---|---|---|
au | au IDでログイン後、設定画面からブロック可能 | ブロックされたメッセージは受信されない | 非通知電話やSNSでの確認がおすすめ |
SoftBank | My SoftBankから設定画面にアクセスして設定可能 | 「ブロック中」フォルダに保存される | 他の連絡方法を試すのが効果的 |
このように、キャリアによってメッセージの行き先や送信者への表示に違いがあるため、自分が使っている会社の設定を一度見直してみると安心です。
まとめ:ブロックを正しく理解し、円滑なやりとりを目指そう
スマートフォンを使った連絡手段が多様化するなかで、ショートメールのブロック設定について正しく知っておくことはとても大切です。
iPhoneやAndroid、それぞれの端末によってブロックの仕組みは少しずつ異なりますし、携帯電話会社によっても動作が変わります。
だからこそ、自分のスマホやキャリアの設定をきちんと確認することが、トラブルを避ける第一歩となります。
また、どうしても連絡が取れないときは、非通知電話やSNSなど他の方法を上手に使うことで、誤解を防ぎ、スムーズな関係を保てるかもしれません。
ブロックという機能は、便利である一方で、思わぬすれ違いを生むこともあります。
だからこそ、正しい知識を持って、お互いが気持ちよくやりとりできるように心がけましょう。