見たことのない番号から電話がかかってきたら、なんとなく不安になりますよね。
とくに「+18」で始まる電話番号からの着信は、注意が必要です。
これは、ただの国際電話ではないかもしれないからです。
今の時代では、このような電話番号を使った詐欺が増えています。
しっかりと対策をしておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
この記事では、+18番号の正体と危険性、そして安全に守るための方法をくわしく解説します。
+18から始まる電話番号って?見た目で信じてはいけません
+18で始まる電話番号は、たしかにアメリカやカナダからの電話のように見えます。
実際、アメリカやカナダの国番号は「+1」です。
そのあとに「800」や「888」などがつくと、フリーダイヤルになることもあります。
たとえば、「+1800」や「+1888」などの番号は、企業が使う公式な番号のこともあります。
だからこそ、「きちんとした会社からの電話だ」と思ってしまいやすいのです。
でも実は、こうした番号は、技術を使えば世界中のどこからでも発信できるのです。
つまり、本当にアメリカからかかってきているとは限りません。
見た目で安心してしまうのはとても危険です。
今は世界中どこからでも+18番号を使える時代に
最近は、インターネットを使った電話の仕組みがとても便利になってきました。
IP電話やVoIPという技術を使えば、どこにいても好きな番号を表示して電話をかけられます。
そのため、実際はアフリカやアジアの国からかけていても、画面には「+18」と出るのです。
このしくみを悪用する人がどんどん増えてきています。
番号だけを見て判断するのは、もう時代に合っていないのです。
だからこそ、「どこからかかってきたのか?」ではなく、「だれがかけてきたのか?」をしっかり考えることが大切です。
詐欺にも使われてる!+18番号を悪用した巧妙な手口
詐欺の電話は、どんどん手がこんできています。
その中でも+18番号を使う詐欺が、特に目立ってきました。
詐欺師は、まるでアメリカの会社や警察、銀行などを装って電話をしてきます。
「あなたの口座が不正利用されています」「すぐに本人確認が必要です」などと言ってきます。
あわてた人がつい情報を渡してしまうケースが多いのです。
よくある詐欺と実際の例
詐欺の種類 | どうなるか |
---|---|
架空請求 | 「○○の料金が未納です」と言われ、お金を支払わされる |
緊急事態 | 「あなたの口座が不正利用された」と言って、情報を聞き出す |
公的機関の偽装 | 警察や税務署を名乗って、信じさせようとする |
たとえばAさんという人は、「料金未納のお知らせです」と言われ、電子マネーを買って送ってしまいました。
あとから詐欺と気づいても、お金は戻ってきませんでした。
こういった詐欺にあわないためには、冷静に行動することがとても大切です。
電話がきたらどうする?落ち着いて対処しよう
知らない番号からの電話には、すぐに出ないようにしましょう。
「大事な連絡かも」と思っても、いったんは保留にするのが安全です。
本当に大切な用事なら、相手は留守番電話にメッセージを残してくれるはずです。
それを確認してから、かけ直すかどうか決めても遅くはありません。
電話に出てしまったときの行動ルール
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相手の名前と所属を聞いてメモをとる
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個人情報は、絶対に話さない
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すぐに対応できないふりをして「あとでかけ直します」と言う
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話を無理に続けず、すぐに電話を切っても大丈夫
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しつこいときはスマホのブロック機能を使う
何回もかかってくるようなら、その番号を着信拒否にしましょう。
スマホの設定で簡単にできます。
ふだんからできる!詐欺対策の習慣
トラブルに巻きこまれないためには、日ごろからの準備が大事です。
スマートフォンには、知らない番号をブロックする機能があります。
それを使えば、怪しい番号からの電話を止めることができます。
また、電話の履歴を見て、不審な番号がないかチェックするのも大切です。
家族みんなで、「知らない番号には出ないようにしよう」と話し合っておくと安心です。
被害にあったらすぐ相談を!通報方法まとめ
もしも詐欺かなと思うような電話を受けたら、すぐに警察や消費者センターに相談しましょう。
そのときは、電話の時間、相手の言葉、番号などをメモしておくと便利です。
通報先 | やり方 |
---|---|
警察署 | 近くの交番や警察署に電話または直接行く |
消費者ホットライン | 電話で「188」にかけて相談する |
国民生活センター | 公式サイトからも連絡できます |
一人で悩まず、必ずだれかに相談するようにしましょう。
迷惑電話と詐欺電話のちがいを知っておこう
すべての+18番号が詐欺というわけではありません。
なかには、セールスや宣伝などの「迷惑電話」もあります。
でも、どちらにしても、用心するにこしたことはありません。
迷惑電話のポイント
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同じ番号から何回も電話がかかってくる
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名前を名乗らず、何を言いたいのかよくわからない
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しつこく話してくる
このような電話は、すぐに切ってOKです。
スマホで着信をブロックすれば、今後はかかってこなくなります。
詐欺電話の見ぬき方
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「すぐに対応しないと大変なことになります」とあわてさせてくる
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お金や個人情報を求めてくる
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インターネットで調べると、詐欺情報が出てくることが多い
少しでもあやしいと感じたら、まずは落ち着いて行動しましょう。
電話を切ったあとに、自分でその番号について調べてみるのも良い方法です。
まとめ:知らない番号にはまず警戒を
+18から始まる電話番号は、見た目で安心してしまうと危険です。
本当にアメリカやカナダからかかってきているとは限りません。
冷静に対応し、少しでもおかしいと思ったら出ない勇気を持ちましょう。
スマホのブロック機能や、通話履歴のチェックも忘れずにおこなってください。
そして、万が一のときには、すぐに警察や相談機関に助けを求めましょう。
自分と家族を守るために、できることからしっかり始めていきましょう。