国際的なイベントでよく目にする国名コードにはそれぞれ意味があります。
例えば、スペインは「ESP」と表記されますが、この略称はどのように決まったのでしょうか?
直感的には「SPA」や「SPN」が思い浮かびますが、実際には「ESP」が使われています。
この記事では、スペインが「ESP」という国名コードを持つようになった背景に迫ります。
スペインの国際略称「ESP」の由来
スペインの国際コード「ESP」は、スペイン語での国名「España」から来ています。
国名を2文字で示すと「ES」、3文字で示すと「ESP」となります。
「España」の最初の文字を使って、この略称が定められています。
なぜスペインの国名コードは「ESP」なのか?
スペインの国際コード「ESP」が、英語の「Spain」ではなく、スペイン語の「España」から取られている理由ははっきりしていません。
一般的には「SPA」となることも考えられますが、自国の言語に基づいた表記が選ばれています。
このように、多くの国では国名コードに自国語が反映されています。
たとえば、アイスランドは英語で「Iceland」と表記されますが、アイスランド語では「Ísland」であり、国名コードは「ISL」です。
同様に、ドイツは英語で「Germany」、ドイツ語では「Deutschland」と呼ばれ、国名コードは「DEU」になっています。
世界的に見ると、多言語国家では英語のコードを採用することが多いですが、日本、中国、韓国のようにラテン文字を使用しない国々も、一般的には英語のコードで統一されています。
国名コードの選定はその時の政治的な関係や国際的な状況に左右されることがありますが、基準は国によって異なり、解釈が分かれることも少なくありません。
国際標準化機構(ISO)が定める国名コードの基準
国名コードは国際標準化機構(ISO)によって定義されています。
ISOは、1947年に設立されたスイス・ジュネーヴに本部を持つ非営利法人です。
この組織は国際的な規格を策定しており、国際連合経済社会理事会にも総合協議資格を持つ初の機関として認定されています。
国名コードには次のような形式があります:
- アルファベット2文字
- アルファベット3文字
- 数字3桁
これらのコードは、1974年からアルファベット形式が、1981年から数字形式が採用されています。
これらのコードは、物資や情報の交換、スポーツイベントなど多岐にわたるシーンで活用されています。
また、国際オリンピック委員会(IOC)のIOCコードとISOコードが異なる例もあります。
たとえば、ドイツのISOコードは「DEU」ですが、IOCコードでは「GER」と表記されています。
国名コードの設定は国際的な合意に基づいており、その基準は非常に多様です。
まとめ
スペインの国名コード「ESP」の由来
- 「España」の頭文字「ESP」を国名コードとして採用。
- 他国も似たような言語基準で国名コードを選んでいます。
- 貿易やスポーツの場では異なるコードが使われることがあります。
- 国名コードの言語選択の具体的な理由ははっきりしていません。
国名コードには国際関係や言語の知名度が影響している可能性があります。
スペイン以外にも自国言語を採用する国が多いことが確認でき、これについて今後も注目していくことが興味深いと感じています。