炊いたご飯が余って、冷蔵庫に保存して、次に食べるときに「パサパサになってる!」と驚く経験をしたことがある方も少なくないでしょう。
炊きたてはふんわりとしていたのが、冷蔵すると質感が損なわれるのは残念ですね。
冷蔵での保存が適切でないのかもしれません。
なぜご飯がこんなに乾燥してしまうのか、そして最良の保存方法は何か、皆さんも気になると思います。
この記事で、ご飯が乾燥する理由と適切な保管方法を詳しくご紹介します。
冷蔵庫でのご飯の保存は避けるべき?
炊いたご飯の保管について、冷蔵庫での長時間保存は推奨されません。
なぜなら、ご飯がパサパサになってしまい、美味しさを損なうからです。
ただし、短期間ならば問題はありません。
ご飯を24時間以内に食べきるならば、冷蔵庫での保存でも大丈夫です。
それ以上の場合は、ご飯の品質を保つために冷凍保存をおすすめします。
適切な保存方法を状況に応じて選んでください。
冷蔵庫で保存したご飯がパサパサになる理由
冷蔵庫でのご飯保存がなぜパサパサになるのか、その主な原因はお米のデンプンが変化することにあります。
お米を炊くとき、水と熱が加わることでデンプンは変質し、それがもちもちとした美味しい食感やほのかな甘みを生むのです。
しかし、この変質したデンプンが冷蔵庫で冷やされると、元の硬い状態へと戻り、結果的にご飯が硬く、味が感じられないパサパサとした食感に変わってしまいます。
冷蔵庫の温度設定が一般的に5℃~10℃であるため、この温度範囲はデンプンが再結晶化しやすい条件となっています。
ご飯がパサパサにならないように保存する方法
ご飯を美味しく長持ちさせるには、炊飯時のちょっとした工夫が効果的です。
例えば、オリーブオイルをわずかに加えて炊くことで、米粒がコーティングされて乾燥を防ぐことができます。
この方法は、冷蔵で保存する際にも特に有効です。
また、冷凍保存が最適です。
炊きたてのご飯をラップで包み、平らにしてから冷ましましょう。
一食分ずつ保存できる小分け容器も便利で、100円ショップなどで簡単に購入できます。
ご飯が冷めたら、すぐに冷凍庫へ移して保存してください。
パサパサご飯を美味しく復活させる3つの方法!
ご飯がパサパサになってしまったとき、以下の3つの方法で美味しく復活させることができます。
①日本酒を加えて電子レンジで再加熱
まず、パサパサのご飯に少量の日本酒を振りかけ、ラップをして電子レンジで加熱してみてください。
日本酒のアミノ酸と糖分が加熱されることでご飯に浸透し、ふっくらとした旨味が増します。
②水を振りかけて電子レンジで再加熱
次に、ご飯に少し水を振りかけ、同じく電子レンジで加熱します。
この方法でご飯は元の柔らかさをある程度取り戻すことができます。
ただし、完全に元通りにはならない場合もあるので、その場合は次の方法を試してみてください。
➂別の料理へのリメイク
最後に、パサパサのご飯は、チャーハンやパエリア、ピラフなど、少し乾いたご飯が適している料理にリメイクしてみましょう。
これらの料理は、パラパラとした食感が特徴で、水分が少ないご飯がぴったりです。
新しい料理に生まれ変わらせて、美味しく楽しむのがおすすめです。
まとめ
- ご飯を保存する際は冷蔵と冷凍を上手に使い分けることが大切です。
- パサパサになってしまうのは、デンプンが変質することが原因です。
- 乾燥を防ぐためには、炊く際の方法に工夫が必要です。
- もしパサパサになってしまったご飯があれば、他の料理へのリメイクすることで美味しく頂けます。
- 炊き立てが一番おいしいのはもちろんですが、少し余ったり、大量に炊くこともあるでしょう。
適切な保存方法を選ぶことで、後で食べる際にも美味しさを保つことができます。
さらに、リメイクすることによって、料理のバリエーションが増え、美味しく食べることが可能になります。
これにより、美味しさも無駄にならず、経済的にも得をすることができます。