ぶりの照り焼きは、ご飯にとてもよく合う美味しいメニューです。
個人的には白米と合わせると最高で、魚料理の中でも特に好きな一品です。
普段は家庭の食事として楽しんでいますが、お正月の料理には使ったことがありません。
お正月にぶりの照り焼きを出すと、どこかもったいない感じがしてしまうためです。
ぶりの照り焼きはやはり、白米と一緒に楽しみたい料理だからです。
新年の食事では、特別なぶりの照り焼きを提供したいものです。
しかし、ぶりの照り焼きがパサパサになってしまうことがしばしばあります。
この記事ではその悩みを解消し、ぶりをジューシーで美味しく仕上げるコツをお教えします。
ぶりの照り焼き:文化的背景とその意味
「鰤」という字に「魚」の部首と「師」が組み合わされているのは、その理由として「師」が老いを表し、「年を経た魚」という意味があるからです。
また、この魚が冬に最も美味しくなることから、「師走の魚」という別名も持ちます。
おせち料理に使われるぶりは、どのような象徴を持つのでしょうか。
ぶりは成長するにつれて「イナダ」「ハマチ」などと呼ばれる名前が変わります。
これらの段階的な名前変更から、ぶりは「出世魚」とも称され、縁起が良いとされています。
そのため、お祝いの席でよく用いられます。
おせち料理では照り焼きが一般的ですが、地域や家庭によって昆布を巻いて昆布巻きにしたりと、様々なバリエーションで提供されることがあります。
ぶりの照り焼きがパサパサになる原因は?
ふんわりとした白身が特徴のぶりの照り焼きですが、家庭で調理する際に身がパサパサになってしてしまうことがよくあります。
レシピをきちんと守っていても、どうしてパサパサになるのでしょうか?
その主な理由は「過剰な加熱」にあります。
ぶりの厚い身を中心まで火を通そうとすると、つい長時間焼いてしまいがちです。
また、美味しさを引き出すために調味料を加えて照りを出す工程で、煮詰める時間が長すぎると身がパサパサしてしまう原因となります。
さらに、みりんや醤油、砂糖が魚の身を硬化させる効果も考えられます。
また、ぶりは脂の乗りが季節によって変わり、特に夏場の産卵期には脂肪分が減少し、焼いた際に乾燥しやすくなります。
ぶりの照り焼きがパサパサしない!柔らかくジューシーにする方法
ぶりの照り焼きを美味しく柔らかく保つためのコツは、通常より少し短めに焼くことです。
ぶりを焼き終えたら一旦取り出し、その間に調味料を煮詰めましょう。
これにより、調味料が魚の身を硬くするのを防ぎます。
最終的にこの煮詰めた調味料をぶりにかけて、風味を整えます。
特に夏場は背身ではなく、脂ののった腹身を選ぶとより良いでしょう。
天然のぶりは夏が産卵期であり、この時期は身が痩せていて焼くとパサパサになりやすいので注意が必要です。
ぶりは冬に旬を迎えるので、この時期に食べるのが一番美味しいです。
さらに、ぶりをより柔らかくするには、小麦粉や片栗粉を少し振りかけたり、お湯でさっと煮る、焼く前に軽く塩を振るなどの方法が効果的です。
お湯で軽く煮ることで、魚の臭みも取り除けるため、試してみる価値があります。
まとめ
ぶりの照り焼きは、子どもたちにも大人気で、おせちだけでなく日常の食事にもよく登場します。
ただ、見た目は良いものの、食感がパサパサで硬くなってしまうことがしばしばあります。
美味しく作ることができる時もあればそうでない時もあり、この一貫性のなさを改善したいですね。
少しの工夫で大きく味が向上するので、その手間を惜しまないほうがいいでしょう。
最近では魚の価格が高騰しており、昔ほど頻繁には作れなくなっていますが、年に一度のおせち料理には少し奮発して、久しぶりに美味しいぶりの照り焼きを楽しむのも素敵ですね。