東海道新幹線には1号車から16号車までさまざまな選択肢がありますが、中でも16号車は他の車両に比べて利用者が少ないと言われています。
15号車や14号車も同じように空いていることが多いですが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか?
この記事では、なぜこれらの車両が空いているのかを探りつつ、特に利用をおすすめしたい11号車の魅力についても詳しく解説します。
どの車両を選ぶべきかのヒントとともに、おすすめ車両の理由をお伝えしていきます。
新幹線16号車が空いているのはなぜ?
東海道新幹線の16号車には利用者が少ないという特徴がありますが、その背景にはいくつかの理由があります。
一つ目は、この車両が駅の改札から非常に遠い位置にあるため、多くの乗客がアクセスの不便さを理由に他の車両を選んでいます。
二つ目に、喫煙ルームの近くにあることが、非喫煙者にとって避けたいポイントになっています。
そして三つ目は、修学旅行や団体旅行での利用が多いため、普段使いの乗客には騒がしいと感じられがちです。
これらの理由から16号車は他の車両に比べて空いていることが多いですが、詳しい解説を通じてその理由を明らかにしていきます。
東海道新幹線16号車が空いている理由:駅の改札からの距離が影響
東海道新幹線の16号車が他の車両に比べて利用者が少ない理由の一つとして、駅の改札からの距離が挙げられます。
この車両が含まれる列車は16両編成で運行されており、一両の長さは約25メートルです。
これが全車連結されると、全長が約400メートルにもなります。
多くの駅では、エスカレーターや階段が5号車から12号車の間に集中して設置されています。
このため、12号車の階段から16号車まで約100メートルも離れている場合があり、特に大荷物を持ったり急いでいる乗客にとってはかなりの不便を感じることがあります。
このアクセスの不便さが主な理由となり、16号車は他の車両よりも空席が目立つ傾向にあります。
新幹線16号車の利用者が少ない理由:喫煙ルームの近接性
主な理由の二つ目は、隣接する15号車に設置された喫煙ルームが近いためです。
喫煙ルームから出る煙が隣の16号車に流れ込むことがあり、喫煙者の通行も多いため、車内にタバコの臭いが漂うことがよくあります。
このような臭いは非喫煙者にとっては、長距離移動の際の不快な要因となっています。
一方で、2024年春からは東海道・山陽・九州新幹線の全ての車両で喫煙ルームが廃止されることが決定しています。
この変更は、公衆の健康意識の向上と喫煙率の低下を反映しています。
喫煙ルームがなくなることで、そのスペースには非常時用の飲料水を備えるなどの対応が計画されており、これにより緊急時に乗客が安心して利用できるようになる見込みです。
この取り組みは、自然災害時における長時間の列車停止時など、予期せぬ状況に備える重要な措置です。
新幹線16号車の利用者が少ない理由:団体利用の多さ
新幹線の後方車両、特に16号車がしばしば空いて見える理由の三つ目は、修学旅行やその他の団体利用が多いからです。
特に14号車から16号車にかけては、この傾向が顕著です。
新幹線の後方車両は団体客の多い傾向がありますので、予約時にはこの点を考慮すると良いでしょう。