こし器がなくても大丈夫！身近な道具で代用できる方法まとめ

プリンや茶碗蒸しのように、卵を使った料理では「なめらかさ」がとても大切です。
このなめらかさを出すためには、卵液をきちんとこす工程が必要になります。
でも、「こし器」なんて特別な道具を、ふだんの家庭で常備している人は意外と少ないかもしれません。
とはいえ、だからといって「作れない」ということではありません。
実は、家にあるいろいろなキッチン道具で、こし器の代わりになるものがたくさんあるんです。
この記事では、「こす」や「うらごし」の違いについてもわかりやすく説明します。
そして、こし器がないときに使える代用品を、ひとつずつ紹介していきます。
ぜひ、料理の参考にしてくださいね。

「うらごし」ってなに？どんな時に使うの？

「うらごし」という言葉、聞いたことはあるけれど、具体的にどういう作業か分からない人も多いのではないでしょうか。
「うらごし」とは、材料を細かい網でこして、もっとなめらかにする調理方法のことを言います。
よくある「ザル」よりも、もっと目が細かい道具を使って食材をこしていきます。
離乳食を作る時や、なめらかなスープ、ポタージュを作る時にもよく使われます。
たとえば、ゆでたじゃがいもやかぼちゃをスプーンやしゃもじで押しつぶしながら、網に押し当ててこしていくのです。
すると、繊維やかたまりが取りのぞかれて、ペーストのようななめらかな状態になります。
この作業を「うらごし」と呼びます。
なお、「うらごし」は材料が熱いうちに行うのがコツです。
冷めてしまうと、材料がかたくなってしまい、うまくこせなくなってしまいます。
なので、火からおろしたらすぐに作業することが大切です。

「こす」と「うらごし」の違いってなに？

「こす」と「うらごし」、なんとなく似ていますよね。
でも実は、少しだけ目的と使い方が違うんです。
まず「こす」は、液体や粉などから、不要なものを取りのぞくための作業です。
たとえば、出汁を取ったあとのかすを取りのぞいたり、粉の中のだまをなくしたりするときに使います。
一方で「うらごし」は、材料を細かくすりつぶして、なめらかな食感を目指す作業です。
このため、「うらごし」はプリンや茶碗蒸しのように、舌ざわりが命の料理でよく使われます。
また、「こす」作業にはさまざまな道具が使えます。
キッチンペーパー、粉ふるい、ザル、ストレーナーなどが代表的です。
ですが、「うらごし」はもっと細かい網目の器具を使うのが一般的です。
つまり、「うらごし」は「こす」の一種だけれど、目的がよりはっきりしている作業と言えます。

こし器がない時に！代用できるキッチン道具たち

もし今、こし器が手元にないとしても、家にあるものを使えばだいたい代用できます。
とくにプリンや茶碗蒸しなど、やさしい口当たりが大事な料理では、これらのアイテムが大活躍します。
以下の表に、代用品の一覧と、それぞれの特徴をまとめました。

各アイテムの使い方と注意点

これらの代用品は、どれも使い方にちょっとしたコツがあります。
たとえば、茶こしは量が多いと詰まってしまうので、少しずつこすのがコツです。
粉ふるいは持ち手つきやレバー式のものなど種類があり、選ぶときのポイントになります。
味噌こし器は、少し目が粗いですが、持ちやすさと深さで使いやすいのが特徴です。
布巾やガーゼは丁寧にこす必要がありますが、とてもきれいに仕上がります。
普通のザルでも、目が粗くてもキッチンペーパーを重ねて使うことで精度を上げられます。
どれを使う場合でも、素材の特性と量に合わせて道具を選ぶと、失敗しにくくなりますよ。

卵液を上手に溶くための大事なポイント

卵液をなめらかにこすためには、こす前の「溶き方」もとても大切です。
卵を溶くときに、力いっぱいかき混ぜてしまうと、泡が立ってしまいます。
その泡はこすときに詰まりやすく、なめらかな仕上がりにならない原因にもなります。
そこで、「卵白を切る」ようにして、優しく混ぜるのがコツです。
溶き終わった卵液を茶こしなどでこすことで、カラザや溶け残りが取り除けます。
そうすると、仕上がった料理は見た目もなめらかで、美しい状態になります。
このひと手間を惜しまずに行うことで、料理の質がぐっと高まりますよ。

まとめ：手元にあるもので工夫して、おいしさを引き出そう

今回は、こし器がない時に代用できるキッチン道具について紹介しました。
「うらごし」は「こす」の一種ですが、よりなめらかさを追求する調理方法です。
じゃがいもやかぼちゃをなめらかにしたい時や、卵液をこしたい時にはとても役立ちます。
こし器がなくても、茶こしやスープこし器、布巾やザルなど、いろいろな道具で代用可能です。
それぞれの道具には特徴がありますが、食材や料理に合ったものを選べば大丈夫。
そして、卵を溶く時には泡立てないように注意して、やさしく丁寧に混ぜましょう。
たったこれだけで、家庭の料理がプロのように変わることもあります。
特別な道具がなくても、ちょっとした工夫でおいしさを引き出すことはできますよ。
ぜひ、身近な道具で、いろいろ試してみてくださいね。