3月3日は、春の訪れを祝う桃の節句、ひな祭りです。
ひな祭り前になると、「雛人形はいつから飾ればいいの？」と悩みますよね。
雛人形の飾り始めは具体的にいつが適切なのでしょうか？
また、ひな祭りが終わったら、いつ雛人形をしまうのが良いのでしょうか。
この記事では、雛人形を出すタイミングやしまうタイミング、そして雛人形が持つ意味についてご紹介します。
雛人形はいつから飾る？
雛人形は、3月3日のひな祭りに向けて、女の子の健康と成長を願って飾ります。
しかし、飾り始める最適な時期については、どのように決めればいいのでしょうか？
明確な規則は存在しないものの、一般的には立春（2月4日ごろ）からひな祭りの一週間前にかけて飾るのが好ましいとされています。
また、朝から昼にかけて飾ることが推奨されています。
これは、この時間帯に太陽のエネルギーが最も強く、雛人形にも良い影響を与えると考えられるためです。
飾る日を選ぶ際は、大安や友引など吉日を選ぶと良いでしょう。
さらに、雨水（2月19日頃）も春の訪れを象徴する節気であり、雛人形を飾るのに適した日とされています。
ただし、3月2日の「一夜飾り」は避けた方が良く、急いで飾ることが不吉とされる理由は、お葬式を想起させるためです。
雛人形はいつしまう？
桃の節句、3月3日の後は、雛人形を早めにしまうのが一般的です。
早くしまう方がいいとされている
雛人形を早くしまう方がいいと言われている理由は、以下２つです。
- 雛人形は、女の子の幸せや良縁を願うものです。そのため、長く飾ってしまうと願いが叶わないと言われている。
- 雛人形は湿気やカビに弱気ので、これらの影響を最小限に抑えるためにも、早くしまった方が良いとされている。
しまい方のポイント
雛人形をしまう際には、次のようなポイントに注意しましょう。
- 晴れて乾燥している日にしまう。
- ほこりや汚れを丹念に拭き取ってからしまう。
- しまう際は、専用の箱や袋を使用し、慎重に包んで保管します。
- 保管場所は、湿度や温度の変動が少なく、直射日光や虫から守れる環境を選ぶことが良いです。
- 一般的には、ひな祭りが終わったらできるだけ速やかにしまうことが良いとされている。
雛人形を飾る起源とその意味
雛人形は、子どもの幸福と健康を願って飾ります。
雛人形の起源は、元々は中国の上巳の節句に由来します。
上巳の節句では、人々が人形を用いて病や災いを祓う儀式を行っていたことに始まります。
日本ではこの風習が流し雛として受け継がれ、人形を川に流すことで穢れを清めるという風習が生まれました。
平安時代には、紙や布で作られた小さな人形と遊ぶ「ひいな遊び」が、貴族社会で流行しました。
この「ひいな」という言葉は、小さくて可愛らしいものを意味します。
時が経つにつれ、これらの人形はより洗練され、飾って楽しむものへと発展しました。
江戸時代には、幕府によって3月3日をひな祭りとして。女の子の健やかな成長と健康を願う行事となりました。
この時に雛人形の飾り方もきまり、華やかな七段飾りが主流になりました。
まとめ
雛人形を飾るのは、立春を目処に、吉日とされる大安を選ぶと良いでしょう。
3月3日のひな祭りが経過したら、できるだけ早くしまいましょう。
晴れた日にしまうのが好ましいですが、忙しい日々の中ではスケジュールと天気の都合がつかないこともあるでしょう。
そのような場合は、天気予報を確認しながらうまく時間を見つけることが大切です。
雛人形は家庭にとってかけがえのない宝であるため、丁寧に保管して末永く楽しめるようにしましょう。
