ゴールデンハムスターはかわいい見た目と穏やかな性格で人気があります。
では、ゴールデンハムスターの健康を維持し、より長く一緒に過ごすためにはどんなケアが効果的でしょうか？
この記事では、ゴールデンハムスターが健康で長生きするための正しい飼育方法や、バランスの良い食事について詳しく解説します。
ゴールデンハムスターの寿命は何年？
ゴールデンハムスターの一般的な寿命は、大体2年半から3年です。
昔は平均寿命が1年半程度とされていましたが、飼育環境の改善や飼い主の知識が増えたことで、今では3年程度まで寿命が伸びています。
1歳半を超えると、ゴールデンハムスターも老齢期に差し掛かり、毛の状態が変わったり、歯が弱って硬いえさを噛みにくくなるなど、老化のサインが見られるようになります。
可愛らしい見た目に反して、確実に歳を重ねています。
したがって、年齢に応じた適切なケアが大切です。
ゴールデンハムスターの飼育のポイント
ハムスターは本能的に警戒心が強い生き物です。
新しい環境に馴染むのには大体1週間程度の時間が必要です。
ゴールデンハムスターを新たに家に迎え入れた時、初日は餌と水をあげ、余計な刺激を与えず静かな環境を作ってあげましょう。
数日後にはケージに手を入れ、直接餌を与えてみるのが良いです。
もしハムスターが「キーキー」と鳴くようなら、まだ警戒している証拠なので、距離を保つことが重要です。
手からの餌を食べることに慣れたら、優しく撫でてみましょう。
ハムスターは大きな音に敏感なので、名前を呼ぶ際には大きな声ではなく、やさしい声で呼んであげてください。
また、ストレスはゴールデンハムスターの健康に影響を与えるので、過剰な干渉は避けるように心掛けてください。
ゴールデンハムスター飼う時の5つの注意点
ゴールデンハムスターの過剰な干渉は避けるべきですが、適切なケアが欠かせません。
ゴールデンハムスター飼うための注意点は、以下の5つです。
ケージ置き場所に注意！
ゴールデンハムスターは音に特に敏感です。
そのため、ケージを設置する際は、静かで人通りが少なく、音や匂いの少ない場所を選びましょう。
部屋の中央にケージを置くと周りが気になり、ハムスターがリラックスできません。
ケージの一面ないし二面を壁に向けると良いでしょう。
さらに、窓からは1メートル以上離して置くことをおすすめします。
これは、直射日光や外部の気候がハムスターにストレスを与えることを防ぐためです。
もし家に犬や猫などがいる場合は、ハムスターにとっては恐怖の対象となりうるため、ケージに近づけないよう注意し、接触を避けましょう。
ケージの位置はハムスターの日々の生活に大きな影響を与えます。
安全で快適な環境を提供することは、ハムスターの健康に直結します。
ケージを置く場所を選ぶ際は、これらのポイントを考慮して慎重に決定してください。
世話をするタイミング
ゴールデンハムスターは本来夜行性であり、夜間に活動し昼間は主に眠っています。
このため、世話は活動が活発になる夕方から夜にかけて行うのが最適です。
日々の世話には水の交換、餌の補給、トイレの清掃です。
ゴールデンハムスターは食べ物をハウスに貯蔵するので、腐った食べ物がないか確認することも重要です。
また、トイレの砂を定期的に交換し、ケージの床材を清潔にしておきましょう。
そして月に1度はケージの大掃除をしましょう。
特に、湿度が高い梅雨時期には2週間ごとに大掃除をするほうが良いでしょう。
大掃除をする際は、ハムスターを一時的に昆虫ケースなどに移し、ケージを洗剤で洗ってよくすすぎ、乾かします。
洗剤の残り香があるとハムスターが警戒することがあるため、すすぎ作業は丁寧に行いましょう。
清潔な環境はゴールデンハムスターの健康維持に非常に重要です。
ストレスを与えないよう、適切なケアと清掃に努めてください。
運動をさせる
ゴールデンハムスターは活動的で運動が大好きな動物です。
野生の環境では餌を探すために数十キロメートルを移動することもあります。
このような性質から、ゴールデンハムスターにも十分な運動が必要です。
ゴールデンハムスターは、回し車でよく運動します。
もしハムスターが設置した回し車を使わない場合は、サイズが合っているかを確認してみましょう。
特に小さすぎるサイズの回し車は、ハムスターの身体に負担をかける可能性があるため、適切なサイズの回し車を選ぶことが大切です。
また、回し車の隙間に足が挟まらないようにすることも重要です。
ゴールデンハムスターは穴を掘る習性があるので、トンネルのようなおもちゃを好んで使うことが多いです。
運動は彼らの健康維持に重要です。
ハムスターが喜ぶおもちゃを見つけ、楽しく運動する時間を提供してあげましょう。
正しい持ち方
ゴールデンハムスターの骨格は非常に細く、扱い方を間違えると怪我の原因となることがあります。
動物病院への連れて行くときやケージの掃除時など、ハムスターを移動させないといけない時があります。
自然界での捕食者による脅威があり、ハムスターは持ち上げられることに対して不安を感じることがあります(=鳥に捕まる)。
以下の方法で、安全に移動させることができます。
- まず、プラスチックのカップを横にしてハムスターに向け、中に入るように促します。
- ハムスターがカップに入ったら、ゆっくりと立てて持ち上げます。
- カップの口を手で覆いながら移動し、ハムスターが落ちないように注意します。
- 目的地で、カップを傾けてハムスターが自分で出るのを待ちます。
この方法はハムスターがトンネルを好む性質を利用しており、ストレスを最小限に抑えて移動させることができます。
手で直接抱っこしたい場合は、声をかけてからゆっくりと手のひらで支えるようにしてください。
ゴールデンハムスターは親しみやすい性格ですが、個体差があるため、抱っこを嫌がるハムスターもいます。
無理強いせず、ハムスターの個性と気持ちを尊重することが大切です。
ゴールデンハムスター専用の獣医を探す
ハムスターの飼育者数が増えるにつれて、ハムスター専門の獣医の数も増加しています。
それでもなお、多くの獣医院は犬や猫の治療に重点を置いているため、ゴールデンハムスターの健康を守るためには、信頼できる獣医を早いうちから見つけておくことが重要です。
ハムスターはウサギやフェレットと異なり、広範囲の運動が必要ではないので、外出はストレスの原因となります。
このため、できるだけ近くの獣医院を選び、早い段階から定期的な診察を受けることが望ましいです。
これにより、担当医との信頼関係を築き、ゴールデンハムスターの高齢期や病気の際のケアに備えることができます。
信頼できるかかりつけ獣医を見つけることは、ゴールデンハムスターの健康管理において非常に重要です。
ゴールデンハムスター餌選び
ゴールデンハムスターの餌には、ペレットがおすすめですが、おやつとしてあげられるものもいろいろあります。
では、健康を保つためにはどのような餌を選ぶべきでしょうか？
こちらでは、ゴールデンハムスターの餌について、おすすめを紹介します。
ゴールデンハムスター専用のペレット
ゴールデンハムスターのために特別に開発された専用ペレットは、おすすめの餌の一つです。
このペレットはハムスターが必要とする栄養を効率的に摂取できるようになっています。
そしてハムスターにとって大敵である肥満を防ぐために、カロリーは低めに抑えられてします。
さらに、歯の健康を考慮した適度な硬さに調整されており、ゴールデンハムスターが安心して食べられるようになっています。
乾燥ミルワーム
ゴールデンハムスターのおやつとして、乾燥ミルワームがおすすめです。
雑食性の野生のハムスターは主に植物性の餌を食べますが、昆虫も食べます。
ミルワームのは非常に栄養価が高く、成長期や妊娠中、授乳中のハムスターには栄養補給として理想的です。
しかし、シニア期のハムスターには肥満の原因になる恐れがあるため、注意が必要です。
シニアハムスターには、2～3日に1回の頻度で与えることをおすすめします。
まとめ：ゴールデンハムスターの飼い方
ゴールデンハムスターは、他の種類のハムスターより体が大きく、性格も穏やかです。
しかし、他のハムスターと同じく、移動させる時の持ち方には注意が必要で、ストレスへの感受性も高いです。
怪我を防ぎ、ストレスのない環境を整えることは、ゴールデンハムスターの健康に不可欠です。
適切なケアと快適な環境を提供することで、彼らの健康と幸福を守りましょう。
