リーバイス製品の年代特定ガイド:内部タグでの識別方法とその他の見分け方

リーバイス製品の年代特定ガイド:内部タグでの識別方法とその他の見分け方 くらし
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リーバイスにはタグの有無や501シリーズの識別方法など、多岐にわたる特徴が存在します。

まずはどこから調べ始めればいいいいのでしょうか?

この記事では、内部タグの解読法、501モデルの見分け方、ヨーロッパ版リーバイスの特徴を詳しく解説します。

この記事で学べること:

  • 内部タグからどのようにしてリーバイスの年代を識別するのか?
  • タグがない場合、どうやって年代を特定するのか?
  • 501モデルをどう見分けるのか?
  • ヨーロッパ版リーバイスの製造年代について

以下でこれらの詳細を解説します。

リーバイス製品の年代特定術:内部タグを使った識別法

リーバイス製品の年代特定術:内部タグを使った識別法

リーバイスのジーンズの製造年代を特定するには、内部にあるタグの数字をチェックする方法があります。

このタグには「製造工場のコード」「製造月」「製造年」が記されており、パンツの内側にあります。

内部タグの確認方法:

  1. まずフロントボタンの裏側にある刻印を見ます。
  2. 次に、その刻印と同じ数字が内部タグにあるか確認します。(注意: 「製造月」と「製造年」が逆になっている場合があります。)

手順1:ジーンズのフロントボタン裏刻印で製造工場を特定する

ジーンズのフロントボタン裏には、製造工場を示すアルファベットまたは数字の刻印がされていることが一般的です。

この刻印から、ジーンズがどの国のどの工場で作られたか、またどの時代に製造されたかを知ることができます。

しばしば、ボタンの裏には3桁の数字が記されています。

ジーンズの詳細な調査を行う際、まず最初にフロントボタンの裏の刻印をチェックすることをおすすめします。

この情報を最初に確認することで、その後の内タグの読み解きが格段に容易になります。

最初に、ボタン裏の刻印を確認してみてください。

手順2:同じ数字が内部タグにあるか確認する

例えば、内タグにフロントボタンに記載されている「〇〇〇」と同じ3桁の数字があるとします。

その隣には「08」と「07」という2桁の数字が記されていて、これらは一般的に「月」と「年」を表しています。

したがって、このタグ情報から「2007年8月に工場番号〇〇〇で製造された」とわかります。

このように内タグを詳しく解析することで、製品の製造年代や工場の情報を明らかにすることができます。

工場番号がボタンの数字と一致しているかを確認することで、さらに情報が得やすくなります。

次のセクションでは、工場番号の詳細な特定方法について説明します。

タグのないリーバイスジーンズの年代を見分ける方法

タグのないリーバイスジーンズの年代を見分ける方法

もしリーバイスのジーンズに内部タグがない場合でも、いくつかの方法で製造年代を特定することが可能です。

年代を特定する主な方法は以下の通りです:

  1. ボタン裏の刻印を確認する
  2. ジッパーの特徴を観察する
  3. 隠しリベットの存在をチェックする
  4. V字ステッチのデザインを見る

これらは基本的な方法で、初心者でも容易に試せます。

リーバイスのジーンズには細かなデザインやディテールが施されているため、これらのポイントは製造年代を理解する重要な手がかりとなります。

自分でこれらの特徴を確認してみることをおすすめします。

リーバイス製造年代と工場の識別:ボタン裏刻印の解析

リーバイスジーンズにおいて、ボタン裏の刻印は製造工場を示しています。

これについて前項でも少し言及しましたが、こちらではもっと詳しく解説します。

【1950年代から1970年代の刻印】

1950年代から1970年代の刻印は、アルファベット1文字と数字1桁で構成されています。

使用されるアルファベットは「A, D, E, F, J, K, L, O, S, W」、数字には「2, 4, 5, 6, 8, 16」。

「16」だけが2桁で例外です。

この時代のボタン裏刻印を持つジーンズは現在、非常に希少で高い価値があります。

【1960年代から1980年代の刻印】

その中でも「16」という番号は、1950年代から1970年代中期まで長く使用された工場の記号であり、非常に長期間にわたって活動していました。

この時期の刻印には「10, 12, 14, 16, 17, 20」という数字が用いられていますが、「16」の番号は特に「16ボタンモデル」として知られ、希少性と人気が高いです。

16ボタンモデルは通常のリーバイスのラインナップとは異なる独特のデザインが特徴です。

このモデルの縦落ちパターンは特に美しく、リーバイスファンには大変価値のあるアイテムとされています。

【1980年代から2000年代の刻印】

1980年代から2000年代のリーバイス製品では、製品の刻印には通常3桁の数字が使用されていました。

よく見られる番号には「501、513、515、522、524」などがあります。

2003年にはアメリカ国内の自社工場が一時的にすべて閉鎖されたことから、この時期以降に製造された製品の刻印は、アメリカ製の場合「5」で始まる数字を用い、アメリカ国外で製造された製品は「6」で始まる数字を用いるようになりました。

これにより、製造地による刻印の区別が明確にされています。

【現行モデルの刻印】

リーバイスは現在も継続して生産されており、最新のモデルでは製品コードが4桁の数字で表されています。

2003年にアメリカ国内の自社工場が閉鎖された後も、他のアメリカ国内の工場で製造が行われています。

これらの製品には「Made in the USA」と記されており、ボタンの刻印には製造された工場を示すコードが打たれています。

2024年9月現在のアメリカ製シリーズでは、例えば「5115」と「5224」という数字が製品に刻印されています。

【復刻版リーバイスのボタン裏刻印】

復刻版リーバイスではアルファベットと数字が組み合わされた刻印が施されており、日本で企画されたモデルは先頭に「J」が付くことがあります。

実際に私の友人が持っているジーンズを見ると、「J」が刻印されていて、これが復刻版であることが分かりました。

ヴィンテージではありませんが、刻印を見ることで簡単に区別でき、その時代の工場の歴史を感じることができます。

リーバイスのジッパーで見る年代別の変遷

リーバイスのジーンズのジッパーは、その年代を特定する上で重要な手がかりとなります。

歴史を通じて、様々なジッパーブランドが使用されてきました。

1960年代では、「GRIPPER」や「CONMAR」というブランドのジッパーが広く採用されていました。

1970年代には「TALON」と「SCOVILL」のジッパーが主流となり、1980年代から現在にかけては、Levi’sのロゴが刻印されたYKK製ジッパーが使用されています。

このようにジッパーの種類を見ることで、リーバイスのジーンズがどの時代のものかを推測することが可能です。

ジーンズ一つにもその時代の技術やトレンドが反映されており、リーバイスの長い歴史を物語っています。

1937年から1966年の間に使用されたリーバイスの隠しリベット特徴

リーバイスは1937年にジーンズのポケットの内側に隠しリベットを初めて採用しました。

これは製品の耐久性を高めると共に、競合との差異を設ける目的で導入されました。

リベットは、ポケットの端に取り付けられる金属製の補強部品で、「隠しリベット」は見えない位置に設けられています。

1966年に隠しリベットの使用を終了するまで、継続されました。

以降、リーバイスはバータックという強固なステッチ技法に切り替えて、ジーンズのポケットを補強し続けています。

特に501XXモデルは、隠しリベットを用いた最終モデルとして認識されており、そのヴィンテージモデルは年代の特定に役立つ重要な指標とされています。

ヴィンテージジーンズに見られるVステッチの特徴

過去には返し縫いが用いられない代わりに、Vステッチが採用されていました。

ボタンの裏側を検査する際、同時にこのVステッチもチェックできます。

フロントボタンの両脇にV字型に縫製されていることが特徴で、縫い目はボタンの横で終わっています。

1960年代までのジーンズに頻繁に見られるこのステッチは、そのジーンズがヴィンテージであることを示す重要な指標です。

リーバイス501モデルの進化とその特性

リーバイス501モデルの進化とその特性

リーバイスの501モデルはジーンズ史において画期的な役割を果たしてきました。

このモデルはもともと鉱山労働者のために開発され、現代のジーンズの基礎を築いたと言えるでしょう。

こちらでは501モデルの重要な特徴と各時代のモデルについて掘り下げていきます。

1870年代に誕生したリーバイス501モデルの特徴と歴史

1870年代に誕生したリーバイスの501モデルは、もともと鉱山労働者のために設計された耐久性に優れたワークパンツです。

このモデルの最大の特徴は、一般的なジッパー式ではなく「ボタンフライ」という伝統的な閉じ方を採用していることです。

この選択は、使用されている未加工の生デニム生地が洗濯時に縮む性質を持つためで、ジッパーを使用すると型崩れのリスクが高まるためです。

その結果、ボタンフライを採用することで、洗濯後の自然な色の変化と美しい縦落ちが特徴となります。

デザインはシンプルなストレートカットで、そのクラシックなスタイルは長年にわたり多くの人々に愛され続けています。

1940年代から1967年にかけて製造されたリーバイス501XXモデルの特徴

リーバイスの501XXモデルは、ヴィンテージジーンズの中でも特に人気があります。

このモデルは1940年代初頭から1967年にかけて生産され、そのクラシックなデザインは現在も多くのデニムファンから支持されています。

長い製造期間を通じて、そのデザインの耐久性が高く評価され、デニム愛好家の間で定番のアイテムとされています。

特に「隠しリベット」というディテールは501XXモデルの象徴的な特徴であり、他のジーンズと区別される重要なポイントです。

1954年に発表されたリーバイス501ZXXモデルの特徴と進化

第二次世界大戦後のアメリカ経済の黄金期に、リーバイスの501モデルは大規模な生産を開始し、その中で新しいバリエーションとして501ZXXが導入されました。

このモデルでは、ジーンズ初心者が扱いやすいように、従来のボタンフライをジッパー式に変更しました。

しかしながら、未加工デニムの縮みがジッパーに与えるストレスを考慮し、その後さらに改良が行われて「502」モデルが開発されました。

501ZXXは生産期間が短く、現在では501モデルに比べて希少価値が高く、コレクターにとって非常に魅力的なアイテムとなっています。

このモデルは、改良が加えられる前後にかかわらず、リーバイスの製品ラインナップの中で重要な位置を占めており、ヴィンテージアイテムとしてその価値は変わりません。

ヨーロッパ製リーバイスの特徴とその魅力

ヨーロッパ製リーバイスの特徴とその魅力

リーバイスはアメリカ発のブランドであるものの、1980年代から2000年代にかけてヨーロッパでも製造されるようになりました。

このヨーロッパ版リーバイスは特に若者に人気があり、市場での価値も高まっています。

ヨーロッパ版リーバイス501の魅力とその普及要因

ヨーロッパ版リーバイスは、アメリカで広く知られる501モデルと同じようにストレートでルーズなシルエットを持っています。

このシンプルなデザインにより、さまざまなファッションアイテムと簡単に合わせることができるため、特に若い層から高い評価を受けています。

また、アメリカ製のリーバイスと比較して価格が手頃であることも、より多くの人々に受け入れられる理由の一つとなっています。

この手のアクセシビリティは、ヨーロッパ版リーバイスの人気を後押ししています。

ヨーロッパ版リーバイスの独自の魅力:色と質感が生み出す個性

ヨーロッパ版リーバイスジーンズが特に注目を集めている理由の一つは、アメリカ製のものとは一線を画す、ヨーロッパ独自の色や生地感にあります。

特に、ヴィンテージの501モデルのように、洗練された縦落ち効果を楽しむことができるのがユーロ版の特徴です。

さらに、デニムの「ヒゲ」と呼ばれるしわが施されたデザインは、シンプルながらも洗練された印象を与え、コーディネートのアクセントにもなります。

ヨーロッパ版リーバイスの製造年代を特定する方法

ヨーロッパ版リーバイスジーンズの製造年代は内タグやボタン裏の刻印により特定できます。

各製造国には特有の刻印があり、フランス製品は「275」「388」、イギリス製品は「299」「311」、ベルギー製品は「266」、スペイン製品は「292」と識別されます。

ジーンズの内側にある内タグには、通常、4桁の数字で年代が記されており、これによって1980年代から2000年代に製造された商品かどうかがわかります。

まとめ

  • 内タグの下部には製造年月が数字で記されているため、これを確認することで製造時期を特定できます。
  • タグが失われている場合は、ボタンの裏にある刻印から年代を判断することが可能です。
  • 501モデルは、501XXなどのバリエーションを通じて、製造年代を識別する手がかりを提供します。
  • リーバイスのヨーロッパ版は1980年代から2000年代にかけて生産されています。
  • タグがない場合でも、ボタンの裏刻印、ジッパー、隠しリベット、V字ステッチなどを確認することで、ジーンズの年代を見分けることができます。

501モデルには501XXや501ZXXなどが含まれ、これらからも年代を推測できます。

ヨーロッパ版リーバイスで、手軽にヴィンテージの雰囲気を楽しむことができます。

これらの情報を活用して、自分に合ったリーバイスジーンズを見つけてみましょう。

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